Call of Unread Books

なんだか呼ばれてるきがする

2018-01-01から1年間の記事一覧

日韓共同文学研究ワークショップ「翻訳と文化のポピュラリティ」(2019年1月26日 工学院大学新宿キャンパス)開催のお知らせ

日韓共催イベントのおしらせです。懇親会については「続きを読む」をクリック!

「あなたを見ていた私の目が寺院になりました。」(ハン・ガン『少年が来る』、井手 俊作訳、クオン、2016)

한강 작가의 『소년이 온다』 을 읽었습니다. あなたが死んだ後に葬式ができず、 あなたを見ていた私の目が寺院になりました。 あなたの声を聞いていた私の耳が寺院になりました。 あなたの息を吸い込んでいた肺が寺院になりました。 (...) 春に咲く花々、柳…

台湾で発表します:国立政治大学台湾文学研究所主催「從帝國到冷戰的文化越境與生成」工作坊(2018年11月23日)

台湾の国立政治大学台湾文学研究所主催「從帝國到冷戰的文化越境與生成」工作坊にお招き頂いて口頭発表をしてきます。 「逆輸入された生硬さ――張我軍訳・夏目漱石『文学論』」と題して、漱石研究が漱石研究の外にとってどんな意味があるのか、博論で書いたこ…

会期始まってます!:国文学研究資料館特別展示「祈りと救いの中世」(2018年10月15日~12月15日)

bungakuron.hatenablog.com 会期始まってます! 私は、祖母が内覧会に招かれたので付き添いで見学しました。

ミカエル・ゴメズ・グタールト「『ドン・キホーテ』の著者、林紓」 田中 未来 [訳]『群像』 72(12), 112-114, 2017-12

文芸誌をほとんど読んでいない不心得者ですが、今私が調べていることに関係する短いエッセイが訳出掲載されていました。 群像2017年12月号 目次 3頁のごく短いエッセイなのであまり説明すると中身全部になってしまいますが、面白いのにあんまりネット上で反…

『定本漱石全集』第13巻で論文が紹介されました

現在刊行中の『定本漱石全集』のなかで、私の論文が紹介されました!

国文学研究資料館特別展示「祈りと救いの中世」(2018年10月15日~12月15日)

大学でお世話になった小川剛生先生にご紹介頂き、亡祖父庵逧巌の旧蔵書(和書)を国文学研究資料館に寄贈いたしました。 参考:祖父の遺稿集※実家に何冊か在庫あります

柳 忠熙(2018) 近代朝鮮におけるイソップ寓話の翻訳と『ウスンソリ(笑話)』(『朝鮮学報』第246輯)

敬愛する柳忠熙(リュウ・チュンヒ)さんの論文がとても面白かったので、紹介します。 柳忠熙さんは「朝鮮知識人尹致昊(ユン・チホ、1865~1945)の思想とその変化に注目し、近代への転換期における朝鮮知識人の思想と朝鮮社会の変化のダイナミズムについて…

ポーランド 1918

ポーランドのドイツ国境にほど近いSłubice スウビツェという小さな町で妹の結婚式が行われました。飛行機でヘルシンキ経由でベルリンへ、鉄道でベルリンからフランクフルト・オーデルまで移動したあとは、車で橋を渡っているうちにそこはポーランド、スウビ…

研究発表二本立て:『君の膵臓をたべたい』『梅棹忠夫の「人類の未来」暗黒のかなたの光明』

80年代の文学・批評・研究史を読む会 第17回読書会についてお知らせします。今回は二本立てです。参加希望の方はコメント(連絡先を明記)またはメールをください。その際懇親会参加の有無も併せてお知らせください。7月14日(土) 於 早稲田大学早稲田キャ…

文献管理ソフトにトライしてみるの記

こんばんは。最近パイナップルジュースと豆乳を混ぜて飲むのにハマっています。豆腐もできます 有機豆乳、という銘柄が気に入っています。 さて、新しいことを覚えるのが苦手おぢさんな私、ずっと気になっていた文献管理ソフトにトライしてみました。大学院…

公開読書会のおしらせ 「西田谷洋『村上春樹のフィクション』を読む」7月1日(於 同志社女子大学)

わたくしの敬愛する西田谷 洋(にしたや・ひろし)さんの新刊『村上春樹のフィクション』(ひつじ書房、2017)について、公開読書会が行われます。わたくしもお話する時間をいただきましたのでがんばります。

『ポスト・オリエンタリズム』読書会のお知らせ

私が呼びかけ人の一人である有志の研究会で、下記の通り読書会を行います。 ーーー 80年代の文学・批評・研究史を読む会 第16回研究会 『ポスト・オリエンタリズム』を読む 6月2日16時 早稲田大学早稲田キャンパス ※教室は追って連絡 ※19時から懇親会を予定…

論文を書きました。 「夏目金之助の「文学論」講義ーー漱石出発期の背景ーー」

論文を書きました。 夏目金之助の「文学論」講義――漱石出発期の背景――Natsume Kin'nosuke's Lectures on the "General Conception of Literature": The Background of Early Soseki服部徹也日本近代文学 (98) 100-115 2018年5月 [査読有り]本稿は学生の受講…

Is There a French Postclassical Narratology ?

ジョン・ピエール John Pier さんの論文「Is There a French Postclassical Narratology ?」を読んだのでメモ。フランスにおけるナラトロジーの研究状況の整理。タイトルは反語で、要するにフランスではアメリカの「ポストクラシカル・ナラトロジー」は流行…

ジョナサン・カラー(1975)の「馴化」

前回のブログをご覧になった橋本陽介さんから、「二冊あるからあげる」とFludernikのTowards a 'Natural' Narratologyを頂いたので、序章と第一章を読みました。まだよくわかりません。でも、結構好きなタイプの議論な気がするので、もう少しじっくりよんで…

岩松正洋「「記号論」以後の物語理論」

前回更新から間があきました。新しい職場で研究環境の整備中です。 大学院に入ったときはいろんな文学理論を読むぞ~と張り切っていたのですが、いざ研究を始めてみると夏目漱石についてほぼ手つかずの厖大な資料があることがわかり、博士課程の五年間はほと…

漱石について新資料を刊行しました

夏目漱石について、新資料を刊行しました。漱石は英国留学から帰国して、東京帝国大学で講義を行いました。その講義で最初に述べたと考えられる「序論」が、学生森巻吉の受講ノートに書き取られていた! というものです。 下記の通りウェブ公開されています…