Call of Unread Books

なんだか呼ばれてるきがする

研究会のおしらせ

公開研究会「日本近代文学における「アジア」と「翻訳」研究のフロンティア」
2 月16 日(金)13:15~18:00 (13:00 より前には会場に入れません)
工学院大学新宿キャンパス20 階第6 会議室https://www.kogakuin.ac.jp/campus/access.html
13:15~13:20 開会挨拶(研究会の主旨について)吉田司雄工学院大学
13:20~13:50
須山智裕(慶應大学大学院博士課程)
林房雄のアジア巡行と占領期中間小説―戦争による移動と物語」
14:00~14:30
赤井紀美(早稲田大学演劇博物館助教
「日本近代演劇における台湾表象―久保栄「新説国姓爺合戦」を中心に―」
14:40~15:10
松岡昌和(大月短期大学経済科助教
「歌謡映画に見られる戦争と帝国の記憶―『シンガポールの夜は更けて』を題材に」
15:30~16:00
久村亮介(東京大学大学院博士課程)
「漢語とギリシャ語とポエジイ―西脇順三郎の詩的言語論」
16:10~16:40
柿原和宏(駒澤大学総合教育研究部助教
江戸川乱歩の翻訳―『白髪鬼』を中心に―」
16:50~17:20
加藤優(早稲田大学大学院後期博士課程)
安部公房における翻訳SF の受容と展開―「人間そっくり」を中心に―」
17:30~17:50
全体ディスカッションコメンテーター高橋修共立女子大学教授)
服部徹也(東洋大学准教授)
本研究会は日本学術振興会科学研究費助成事業(基盤研究(C))「東アジアにおける翻訳
ディスクールの様態と受容に関する文化研究」(19K00328)による活動の一環です。
問い合わせ先:吉田司雄(よしだもりお)morio@cc.kogakuin.ac.jp

研究会のおしらせ:「文字」からみる近現代日本語文学

 研究会のおしらせです。私の人生を変えてくれた友人にして、尊敬する研究者でもあるクリス・ローウィーさんの博士論文をめぐって、じっくり討議します。

 日本語の表記体系と文学の関係に着目して、谷崎や『吉里吉里人』、崎山多美、円城塔などに目をくばるユニークな論考です。たとえば「フリガナ」という仕組みが、日本語文学の表現をどれだけ拡張しているのか。なぜ(とりわけ英語圏における)日本文学研究において「文字」は注目されてこなかったのか。などなど!
そして、著者を招いてこの日本語訳を課題テキストとして読書会を行います。ゲストに日本語学者の今野真二先生もお招きします。知的に刺激的な場になること請け合いです。ぜひお越しください。

 

「文字」からみる近現代日本語文学

クリス・ローウィー『文字と文学が出逢うとき』をめぐって

 

2023年1月6日14:00 工学院大学 新宿校舎28階 第4会議室      ※要参加予約

↓詳細

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夏目漱石『文学評論』校正刷りを購入しました

 夏目漱石の帝大講義のうち、『文学論』(大倉書店、1907)にまとめられることになる文学概論講義について著書であれこれ書いたのですが、その際、『文学評論』(春陽堂、1909)にまとめられることになる「18世紀文学」講義についてはほとんど触れることができませんでした。今回は積み残した宿題と、新資料について書きます。

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橋本陽介『物語論 基礎と応用』をテキストにする際の注意点

 畏友橋本陽介さんの物語論 基礎と応用 (講談社選書メチエ)を授業で毎年つかっているので、毎年受講生に述べる注意点を一度、文章にしておこうと思う。

物語論 基礎と応用 (講談社選書メチエ)

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