Call of Unread Books

なんだか呼ばれてるきがする

研究会のお知らせ:教科書の俳句をめぐる一試論(80年研)

研究会のお知らせです。私が信頼する友人たちと2016年以来ほそぼそとやっている研究会、80年代の文学・批評・研究史を読む会(80研)で、新進気鋭のゲストをお招きします。

 

関心のある方は下記お願いを読んだうえでご連絡ください。

 

2024年4月27日 14:00~18:00 東洋大学白山キャンパス 教室未定

80年代の文学・批評・研究史を読む会

教科書の俳句をめぐる一試論
      ――明治と現代を見据えて――

田部知季(富山大学 学術研究部 人文科学系 准教授)

80年研とはなんぞや

 私が信頼する友人たちと2016年以来ほそぼそとやっている研究会です。

 

 この研究会では、しばしば80年代に起きたとされる批評・研究史上のパラダイムチェンジについて、知ったかぶることをやめ、「知らない」と一旦認めることからスタートしよう、というスタンスを大切にしています。例えば『日本近代文学の起源』が出た時、生まれていないならば、それがどんなインパクトがあったのかと先輩諸賢にきくだけで満足すべきではなく、「自分で」考えてみることも大事だと思っています。
 学会やゼミで「知っていて当然」、「読んでいて当然」とされる知識や著作について、初めて知ったり読んだりすることを恥じなくてよい議論の場が欲しいと思います。むしろ、これまで知っていて当然とされてきたことが、どのような状況のもとでなぜ重要だと思われていたのか、本当に重要だといえるのか、知の枠組を問い直すことの方が重要だと考えます。そのためにも、研究歴やバックグラウンドの異なる多様なメンバーと共に、素朴な疑問も排除せずに、各自の関心や普段取り組んでいる対象の研究・受容史との接点なども取り入れながらゆっくりやっていければと思っています。

 また、研究会にあらゆる属性のかたが安心して参加できるよう、各種ハラスメントの防止に努めます。ご協力ください。

運営に関して心がけていること(おねがい)

・研究会の理念を理解し、協力していただける方であれば参加できます(学部生・院生・留学生・社会人などの別を問わない)。

・一回だけ参加するのでも構いません。もし気に入ったら、参加者各自の研究スケジュールや健康を最優先し、都合のよいとき、興味のあるときにまた参加してください。

・扱うテクストやテーマは「80年代に書かれた」or「80年代についての」著述に限定せず、過去と現在を繋ぎうる問題提起を幅広く歓迎します。

・予備知識を自明視しない。「知っていて当然」ではなく、なぜ重視されてきたのか、本当に重要なのかを問い直すためにも、予備知識の多寡が議論への参入障壁にならないよう議論を組み立てる。発言の際には略式ではなくフルネーム、正式名称を用いることを心がける。

・読書会で行なう場合は、レポーターを立てて話題提供をしてもらうとともに、参加者各自が持ち寄った論点を出し合い討論を行います。学会における研究発表とは異なり、首尾一貫した論考を要求しません。近年の研究者の多忙さのなかで、持続可能な形で研究会を行うために考えた方式です。ただし、参加者の希望によって研究発表に準じた形式をとることも可とします。その場合も、質疑を挟むなど柔軟に対応します。

・会の活動記録のため写真撮影・録音をする場合があります。写真については、活動報告のためSNS等に掲載する場合がありますので、ご自身の顔写真を掲載されたくない方は事前または当日中にお知らせください。研究会当日にも改めてアナウンスします。録音は非公開とします。録音の主な目的は、レポーターや参加者が当日の議論をもとに論文執筆などを行う際、発言(者)を確認可能にするためです。

 

以上注文が多い研究会で恐縮ですが、ご理解いただける方で、参加してみたい方はbungakuron@じーめーる.comにご連絡ください。会場教室が決まり次第返信します。