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なんだか呼ばれてるきがする

国文学研究資料館特別展示「祈りと救いの中世」(2018年10月15日~12月15日)

 大学でお世話になった小川剛生先生にご紹介頂き、亡祖父庵逧巌の旧蔵書(和書)を国文学研究資料館に寄贈いたしました。

参考:祖父の遺稿集※実家に何冊か在庫あります

幸若舞・歌舞伎・村芝居

  とくに三熊野の『比丘尼縁起』については生前に国文研マイクロフィルム撮影をして頂いていたご縁もありました。

 詳細は承知しておりませんが、亡祖父の資料も今度の展示の一角に加えて頂いたようです。亡祖父のもっていたものがどなたのどのようなご研究に役立つのか、私どもには判断が付かず蔵書の処置に困っていたところでしたので、私も祖母も大変喜んでいます。

 残念ながら、私は祖父の生前に接することができませんでした。近年でも国語教育学研究などの分野で祖父の論文が引用されていたり、近世文学研究者のかたから資料閲覧の問い合わせがきたりするたびに、なんだか不思議な感覚にとらわれます。去年は、生前の祖父を知る研究者のかたにお話をきく機会がありました。まったく知らない人の話を聞くようでもありながら、形容しがたい郷愁にかられます。

 この度の寄贈にあたっては、国文学研究資料館神作研一先生はじめ、多くの方に大変お世話になりました。この場を借りてあらためて御礼申し上げます。また、当ブログをご覧のみなさまは是非展示会へお運びください。(服部徹也)

 

 特別展示「祈りと救いの中世」の詳細は下記HPをご覧ください。

特別展示「祈りと救いの中世」 - 催し物 | 国文学研究資料館

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