Call of Unread Books

なんだか呼ばれてるきがする

国文学論文目録データベースから書誌情報をRefworksに取り込む

卒論・ゼミ指導の一環で記事を書きます。

国文学論文目録データベースはCiniiと異なり題名に含まれない作品名も検索でヒットする、マイナー雑誌もカバーしているなど便利な点があるため、必ず用いましょう。

ただし、独自のルールで書誌情報を記載していますので、Refworksに取り込むにはいくつか変換が必要です。そこでエクセルの原始的なVBAを家族に教わって、ツールをつくってみました。

Dropbox - 国文研論文DB書誌 エクセル to RIS.xlsm - Simplify your life

 

使い方は、まずデータベースで取り込みたい文献群を検索します。結果一覧の左上にあるダウンロードボタンを押して、エクセルファイル形式で書誌一覧をダウンロードします。

ダウンロードはここ

上記ツールを開き(インターネットから取得したファイルを編集する、マクロを有効にする、などの確認が出ますがぜんぶOKしてください)、凡例(薄字)のうえに、いまダウンロードした書誌情報のエクセルのセルをすべてコピペして、RISに書き出すボタンを押してください。そうすると、ツールを置いたフォルダに.risという拡張子のファイルが生成されます。あとはそれをRefworkにRIS形式の書誌レコードとしてインポートするだけです。そのあと、Ciniiなど他データベースから引っ張ってきた書誌情報と重複のチェックをするとよいと思います。

なにか改良すべき点など気づいたことがあれば教えてください。

人の校正を笑うな

ひさしぶりにブログを書きます。タイトルに深い意味はありませんが、人は校正を誰に習うのか。あるいは自己流のままなんとなくやっている人もいるのかもしれません。私は大学院の雑誌にはじめて論文を載せる際に、はじめて自分の原稿の「校正」するためハウツー記事をみながら赤ペンをにぎったように思います。それ以後、ハウツー記事を再度参照することが減り、なんとなく自己流になっている部分がないかどうか……「あれ、おおきいツを小さいツにしたいときはどう指示すればいいんだっけ?」みたいなこと、よくありますよね。もしかしたら私が赤をいれた校正原稿は、へんな代物になっているかも……。

 

お世話になっているひつじ書房の編集者森脇尊志さんが、校正についてスタッフ日誌で度々ふれていらっしゃいます。ことし受け取った初校に「著者校正のやり方」「校正記号の例」というマニュアルが同封されていて「ほお、これはべんり!」と思い、学生のためにもなるとおもったので紹介します。

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やまなし文学賞を受賞しました(選評ほか)


 『はじまりの漱石 『文学論』と初期創作の生成』(2019年9月 新曜社)に対し、樋口一葉記念第28回 やまなし文学賞(研究・評論部門)を頂きました。同時受賞は河野龍也『佐藤春夫と大正日本の感性―「物語」を超えて』(2019年3月 鼎書房)です。

はじまりの漱石ー『文学論』と初期創作の生成

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ウェブ媒体に公開した記事まとめ

 2019年には、はじめての単著を出し、二つのウェブ連載を始めました。 これを機にウェブ上に書いた原稿をまとめるページを作ります。このページの内容は随時更新します。

はじまりの漱石ー『文学論』と初期創作の生成 ←単著。まだの人は買ってね。

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2019年11月24日10:00-12:00 パネル発表「フィクション論で問い直す近代日本文学」(久保昭博・服部徹也・日高佳紀・高橋幸平)於 共立女子大学(日本近代文学会・昭和文学会・日本社会文学会 合同国際研究集会)

2019年11月23・24日に日本近代文学会・昭和文学会・日本社会文学会 合同国際研究集会が行われます。23日は明治大学リバティタワー3Fで基調講演『文学は何の役に立つのか?』(平野啓一郎氏)やシンポジウム、24日は共立女子大学3号館、二松学舎大学 九段キャンパス1号館の二カ所に分かれて、17会場で個人発表・パネル発表が同時進行する形式です。会員でなくても参加できます。私は24日にパネル発表で登壇することになりました。最近シェフェール『フィクションとは何か?』を訳された久保昭博さん、主著が再刊されたばかりの谷崎研究者・日高佳紀さんとご一緒します!

 

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勉強会のお知らせ:韓国近代推理小説への招待:パク・ジニョン『探偵の誕生――韓国近代推理小説の起源と歴史』を導きとして(2019 年10 月11 日 於共立女子大学・要予約)

勉強会のお知らせです。要予約。平たくいうと、韓国語はできなくても韓国朝鮮の近代の探偵小説の状況について知りたい!という勉強会です。詳しくは「続きを読む」以降に。

新刊:『はじまりの漱石ー『文学論』と初期創作の生成』(新曜社) 紹介と詳細目次掲載

私の最初の単著が出ます! たくさん買ってね!

はじまりの漱石ー『文学論』と初期創作の生成

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『はじまりの漱石』書影


以下、もう少し詳しく説明します!

(目次、書誌情報、通販のリンクは記事末尾に載せます)

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